消費者金融というと学生は借りられないというイメージが強いですが、一部で学生を専門とする消費者金融「学生ローン」というものがあります。
新宿区の高田馬場が発祥の地ですが、現在でも高田馬場では多くの学生ローンが営業を続けています。
大手消費者金融や銀行系カードローンなどでは審査が通りにくい”学生”ですが、逆に学生でないと借りられないのが「学生ローン」です。
学生達の経済活動を担う役割を果たしているという意味では、重要な存在ではないかと思います。
借り方
学生ローンの場合は店頭申し込みか振り込みのみとなります。
無人契約機を扱う業者はありません。
貸し付け条件
実質年率15%~18%
遅延損害金 年20%
返済方法は、元金自由返済方式・借り入れ残高スライドリボルビング方式のいずれか
参照:学生ローンのHPをご覧下さい。
資格
20才(一部18才)以上の4年制・2年制大学、予備校生、専門学校生で、安定したアルバイト収入のある学生
学生ローンが好調な理由
学生ローンは一般の消費者金融と違って、業績が順調に伸びているようです。
その背景には、学生ならではの口コミ客の増大と、過払い金返還請求案件が少ない事が要因としてあるとの見方があります。
学生ローンは融資単価が低く、利用期間が短いのが特徴で、一部のヘビーユーザーを除いては過払い請求の旨味が少ない為、請求者数が一般の消費者金融に比べて圧倒的に少ないとされています。
経営が順調であれば、顧客へのサービスに還元でき、相乗効果で伸びているようです。
社会的見地
学生ローンは実際の利用者である学生からは一定の評価を受けているようですが、一部未成年者への貸付や、収入が安定しない学生に対する貸付に対する非難の声もあるようです。
こうした非難を主張する者は、当の学生本人ではなく、その親が大半を占めるようです。
確かに親の立場からすれば、自分の知らないところで子供が消費者金融に手を出していたとすれば、心配もするでしょうし許せないという気持ちもあるでしょう。
借りる当人からすれば、そんな親の気持ちも理解しているし、学費やアパート代、仕送りなどでそれ以上の負担を親にかけたくないという気持ちもあります。
当然、借りる際は親にだけは知られたくないという学生が大半なわけです。
学生ローンは、こうした事情を十分理解していますので、実際の顧客である「学生」に配慮した営業形態となっているのです。
したがって、新規契約時に親やアルバイト先などへの在宅・在籍確認はせず、学生のプライバシー保護を優先する形となっているわけです。
学生からすれば、このような配慮がなされた営業は大歓迎とするところですが、時にこれが避難の対象となる場合もあるようです。
学生ローンは営利目的会社であるので、どちらを優先するかは言うまでもなく、学生の保護を優先します。
親からすれば、「なぜ事前に連絡をくれないんだ」となります。
さらに社会問題の起因となるマルチ商法・投資話の問題も指摘されています。
学生ローン各社では注意喚起を呼びかけているようですが、消費者センター等への相談件数は、年々増加傾向にあるようです。
これらの問題は当の本人の自己責任がまずは第一ですが、学生ローン側の配慮も今後の課題となるでしょう。